横浜の山手地区にブリキのおもちゃ博物館という小さな博物館があります。とても小さな博物館ですが、外人墓地の近くにあり、観光客や修学旅行の学生などで年中にぎわっています。
館長の北原さんは、テレビの「なんでも鑑定団」にも出ていてマルチに活躍しています。北原さんは、専門分野以外の本もたくさん書いています。
北原さん自身は若い頃優等生からは程遠かったようですが、色々な方との出会いによって生き方が変わっていったようです。北原さんもすすめていらっしゃるのが「後良し言葉」です。マイナスの言葉、否定的な言葉を使わないようにと思っていても、ついつい口から出てくるときってありますよね。そんなとき、最後の言葉をいい言葉で終わらせる方法です。
たとえば、人に「君は丁寧だけど、いつも時間がかかって遅いね」と言うと、マイナスの感情が相手に伝わります。言われた人は自分はダメなんだと思い、やる気をそがれます。それを「君は作業が遅いけど、仕上がりは丁寧だね」などと、いい言葉で終わるのです。
そうすると、言われた人は、自分のいいところを見てくれているんだ、今度はもっと早くやろうという気持ちになれるのです。
「後良し言葉」は、自分にも使えます。
「ああ、しまったな」と思わず言ってしまったときは、「ああ、しまったな。でも、すごく勉強になったな」
「ああ、しまったな。でも、これで次は成功できそうだ」などと、やはり、いい言葉で終わるのです。