扉
- 2016.06.29 Wednesday
- 20:00
幸せへと続く扉がひとつ閉じると、もうひとつの扉が開く。
しかし、われわれはしばしば閉まったドアだけを眺めてしまい、われわれのために新たに開けられたもうひとつの扉が目にはいらない。
ヘレン・ケラー
- 心に残る話・ポエム
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幸せへと続く扉がひとつ閉じると、もうひとつの扉が開く。
しかし、われわれはしばしば閉まったドアだけを眺めてしまい、われわれのために新たに開けられたもうひとつの扉が目にはいらない。
ヘレン・ケラー
月曜に、子どもたちの楽しみにしている河原ひさし牧師の礼拝の時間がありました。広い教会堂にいって、賛美歌を歌ったり暗唱聖句をし後にお話を聞きます。今回のお話のタイトルは「痛い!」でした。それではダイジェストですが、お届けしましょう。
みなさんはこれまで痛い目にあったことがありますか?転んでひざを擦りむいた時など痛いですね。注射もいたいですね。
ひさし先生がこれまで出会った数々の痛かったことが、自筆のイラストで紹介されました。
●2歳のとき、お母さんが「つかまっていなさいね」といったのですが、ちょっとの間に手をはなし、銭湯の中でぷかぷか うかんでいた!!(あぶなかったですね)
●3歳のとき、ぽーっとたっていて野球のバッドで頭をカッキーンと打たれた
●高校一年生のとき、嵐の中を自転車で家にかえる途中、雨水が目にはいってくるので目を閉じて、必死でペダルをこいでいたところ、とまっていた車にぶつかり、自転車ごと近くの川の中にドボンと落ちる(おそろしい〜)
●19才のとき、作品を作っていて、カッターナイフをスパーッとひいて、親指を切る(痛!!)
●22才の時 近所の人が「この犬は本当に穏やかな犬なんですよ・・・」といっていたが、その犬に突然ガブっとかまれてしまった。
●24才の時、高いところから荷物を下に投げ下ろす仕事をしていたときに、「えいっ」と投げた荷物と一緒に自分も落下してしまった。
●中学2年生のとき・・・・ひき逃げにあう
●45才のとき・・・・はちにさされる
●そして数年前、雨の日 道路でつるんと転んで鎖骨骨折(これは痛々しい入院風景の写真が写りました)
・・・・・そんな痛い目にたくさんあっても、ひさし先生は、今生かされています。
ひさし先生、本当にこれまで、ずいぶんいろいろなことに出会ったのだなぁと思いました。ご両親も大きくなるまでこの子の命はもつだろうかと心配したそうです。神様が守ってくださったのですね。私たちも今生かされていることを日々感謝しなければと思いました。
最後に・・・神様に守られているからといって、自分からすすんで危ないことをすること、危険に身をさらすようなことはよくないことです・・・というお話もありました。
あぶない、はいってはいけない場所には近づかない!
犬にいたずらをしかけたり、いじめたりして、おこらせるようなことはしてはいけない
増水している川、はいってはいけない川に近づいたり・・・・とてもあぶないです!
度胸だめし?!線路の上にすわりこんだり・・・・絶対にダメですよ。
自分が今生かされていること、当たり前のように思っていることも、実は大きな守りの中で生かされていることだというこに気づかされました。
♪ぼくたちの いのちは 神様の贈り物 このいのちを 大切にして 神様をたたえよう
ばくたちをまもる 神様に ハレルヤこころから さんびしよう ♪
園では毎年2回ご近所のデイサービスに年長さんが訪問しています。今回はダニエル組が訪問する日です。秋はエリヤ組さんが訪問します。スクールバスにのってわりと近くにある、なごみクリニックへ。入り口を入るとおじいさん、おばあさんたちの拍手と素敵な看板が私たちを歓迎してくださいました。
ふたりのお当番さんが、ご挨拶をしてプログラムのはじまりはじまり・・・。
「あの空はどうしてあおいのでしょう」歌のプレゼントをしたり、一緒に体操をしました。
クラスで担任が「どの体操をしようか?」子どもたちに相談したとき、子どもの中から「ラジオ体操ならおじいちゃんたちは知っているんじゃない?椅子にすわっていできるし」「広島弁のラジオ体操はどうかな!」などというすてきな提案があったそうです。(よく考えているなぁと感心)
(幼稚園には広島弁のラジオ体操のCDがあるのです。)
デイサービスに来られているお年よりの皆さんと一緒に体操したり、こちらのリードで「グーチョキパー」や「でんでんむしどこだ」の手遊びをしたりしました。みなさん、笑顔で一緒に歌ってくれて嬉しかったです。
もうすぐ七夕なので、織姫と彦星の飾りがついているレターラックを子どもたちが作りました。
おじいちゃん、おばあちゃんへ「お元気で」といって、ひとりひとり手渡しました。
「せんたくかあちゃん」の大型絵本もみました。
デイサービスにこられる方の作品が壁にたくさん、かざってあります。紫陽花がとても素敵ですね。
最後に「にじ」の歌を皆さんと歌いました。♪きっとあしたは いい てんき きっとあしたは いいてんき♪
帰りには、子どもたちへ「励ましのことば」をいただき、おばあちゃんたちが作った素敵な手作りプレゼントをいただきました。
お元気で!お年寄りの皆さんが、笑顔がいっぱいの毎日でありますように!
手を振ってお別れしました。
園に帰ると、水遊びがはじまっていました。今日は貴重な梅雨の晴れ間なので
順番にみんなでプールで遊びました。体調でプールに入れないお友達は しゃぼん玉で遊びました。
6月18日の「土曜の集い」の中でご紹介しました絵本は「あかい目 〜ぼくのイエスさま」藤原一生著(小学館)です。
けん玉にはいろいろありますが、日本けん玉協会のシールがはってあるものとないものがあります。どちらでも楽しめますが、認定試験を受けるにはこのシールがはってあるものしか使えないそうです。やはり随所に工夫が施されていて、シールなしの安価なものに比べると技がきまりやすいようです。
さてこの日本けん玉協会の初代会長の故・藤原一生さんという方が、児童文学者であり、あの南極のタロ・ジロの話を紹介した方だということを偶然知りました。
その方の書かれた絵本の中に「あかい目〜ぼくのイエスさま」というタイトルがあると知り、ぜひ読んでみたいと思いました。絶版だったので古書を探してようやく手にいれました。頁をめくるたびに、私はじ〜んと涙がでてくるのをとめることができませんでした。これは藤原さん自身の幼少期の実話がベースになっている絵本なのです。
(あらすじ)
ひとりぼっちのかずお。お母さんが亡くなってお父さんは酒浸り。お父さんも出て行ってしまったかずおは近所の教会の牧師さんの家に預けられます。ある日家の人が皆でかけているときに、かずおは先生の部屋に入り、机の中にしまってある先生が大切にしている金の十字架の飾りがついたオルゴールを盗んでしまいます。そしてそばにあった硬貨も手に握って外に飛び出ます。オルゴールはかずおもよく耳にして口ずさむことができた「主われを愛す」のメロディーです。メロディーはこちら。♪しゅわれをあいす しゅはつよければ われよわくとも おそれはあらじ♪
家に戻ってきた先生は、かずおがいないこと、十字架のオルゴールとお金がなくなったことに気づきます。そして夕暮れの道をかずおを探しにいきます。先生は、かずおを見つけ後ろから近よってかずおの首根っこをつかまえて叱ろうとしたその時に、先生はふと、かずおの視線の先を見ました。そこには近所の子どもがお母さんに叱られながら夕方の道を歩いている風景がみえました。
「かずおには、叱ってくれる母さんがいないのだ」・・・・先生の心にかずおの寂しさが痛いほど伝わってきました。先生はかずおに声をかけて一緒に教会につれて帰ります。かずおと向き合って先生は座ります。じっと。そして先生は、一言も叱らないで、そしてかずおのために、神様にお祈りをはじめたのです。「かずおはお母さんの優しい心を欲しがっているのです。お母さんに叱って欲しいのです。」と祈りました。
どれくらい時間がたったでしょう。先生は立ち上がって部屋の電球をつけました。その時かずおは見たのです。泣いて真っ赤になった先生の目を。(略)
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著者の藤原一生さんは、書いています。子どもの成長とって環境は大事ですが、それだけではない。たとえ育った環境に恵まれなくても、自分のことを真剣に思ってくれる誰かに出会うことによって人は強い影響を受けるのだということを。
古い動画ですが、藤原さんの生涯を紹介したものがありましたので、リンクしておきます。➡ 藤原一生さんの生涯