小さき太陽

  • 2018.01.01 Monday
  • 00:00

  「小さき太陽」

よろこびの人は、子どもらのための小さき太陽である。明るさを頒ち、温かみを伝え、生命を力づけ、成長を育てる。見よ、その傍に立つ子どもらの顔の、煕々として輝き映ゆるを。なごやかなる生の幸福感を受け充ち溢れているを。

 

これに反し、不平不満の人ほど、子どもの傍にあって有毒なものはない。その心は必ずや額を険しからしめ、目をとげとげしからしめ、言葉をあらあらしからしめる。これほど子どものやわらかき性情を傷つけるものはない。

 

不徳自ら愧ず。短才自ら悲しむ。しかも今日直ちに如何んともし難い。ただ、愚かなる不満と驕れる不平とを捨てることは、今日直ぐ必ず心がけなければならない。然らずんば、子どもの傍にあるべき最も本質的なるものを欠くのである。

 

希わくは、子どもらのために小さき太陽たらんことを。  

 

 日本の保育の父と呼ばれた倉橋惣三著『育ての心』(フレーベル館)より