父の日

  • 2019.06.16 Sunday
  • 16:36

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フジグランでお父さんの似顔絵の入賞者の表彰式がありました。

おめでとうございます。

 

 

あるお父さんが書かれた詩をご紹介します。

 

あたりまえ   井村和清


あたりまえ 
こんなすばらしいことを 
みんなはなぜ 
よろこばないのでしょう


あたりまえであることを
お父さんがいる 
お母さんがいる 
手が二本あって 
足が二本ある
行きたいところへ
自分で歩いてゆける  
手をのばせば
なんでもとれる
音がきこえて
声がでる 
こんなしあわせなことが
あるでしょうか 


しかし
だれもそれをよろこばない 
あたりまえだと笑ってすます

食事が食べられる 
夜になるとちゃんと眠れ 
そしてまた朝がくる
空気を胸一杯吸える 
笑える
泣ける
叫ぶこともできる 
走りまわれる


みんなあたりまえのこと 
こんなすばらしいことを
みんなは決してよろこばない


そのありがたさを知っているのは
それを失くした人たちだけ
なぜでしょう 
あたりまえ 

(骨肉腫で脚を切断し31歳で亡くなった医師の井村和清さんの詩)

 井村和清『飛鳥へ、そしてまだ見ぬ子へ』祥伝社より

 

 

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