心の金メダル(こどもに教えられたこと)
- 2018.10.05 Friday
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園のお便りでも紹介した私の体験談よりご紹介します。
以前、幼稚園の年長さんにこんな話をしたことがあります。
「皆さんのお父さんやお母さんはみんながやったらいけない悪いことをしてしまったら、『それは良くないことだ』とちゃんと教えてくれますか?」それとも『いいよ、いいよ、まだ子どもだから、それぐらい』と言って何も言わないでそのままにしていますか?」と。
子どもたちは「そんなことしちゃいけないとしかられるよ」とか、いろいろなことを話してくれました。
「注意されるのは誰でも嬉しくないからうるさいな〜と思ったりプーッとふくれたり、いろいろな気持ちになるよね。でも、お母さんやお父さんはみんなのことを愛しているんだよ。きらいで叱っているわけではなくて、大切なことだから教えているんだよ。注意されたときに、『ごめんなさい。』と言うだけじゃなくて、『ありがとう』と言える人は心の金メダルなんだって。でも、オリンピックで金メダルをとるのがほんのわずかな人で、本当にむずかしいように、心の金メダルをとるのはとってもむずかしい。先生でもとてもむずかしい。でも、イエスさまにお祈りするとイエスさまが、そのように言える力をくださると聖書に約束されているのよ」と話をしました。ちょうどその頃「心の金銀銅メダル」という話を聞いて心に残っていたからです。
それから数日たったとき、数人のお母さんからこんなコメントをいただきました。
「先生、昨日いつものようにガミガミと息子を叱っていたら、息子が私の顔をまじまじとみて、『ママ、叱ってくれてありがとう』と言ったんですよ。いつもにはないこの反応!!(笑)先生なにか幼稚園で話しましたか?」
またあるお母さんは、「昨晩、風呂場で娘を注意していたら、『おかあさんはわたしのことがすきだからおしえてくれているんだよね。ありがとう。』と言った」等々。
はたして子どもにわかるんだろうか?と思いながら話した話でしたが、子どもは家に帰り、すぐに行動に移していたのですね。う〜ん。わかっているけれどすぐに行動にうつせない大人となんと違うことでしょう。素直な子どもに教えられた忘れられない出来事です。
注)言うまでもないことですが、ここで言っている親が子どもを叱る、注意するは大人の身勝手な感情で子どもを叱り、イライラをぶつけて「親には感謝しなさい」とか、「まずは一言あやまれ!!」などと強要したりすることではありません。
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